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文化審議会著作権分科会(第18回)開催(3/1)

本日、文化審議会著作権分科会の第18回会議が開催されました。
zfylさんが早速議事資料や議事メモをアップなされていらっしゃいます。いつもありがとうございます!
早速参照させていただきます。

「文化審議会著作権分科会(第18回)」(zfyl)
http://nirvana.blog1.fc2.com/blog-entry-55.html

この会議では、各小委員会の委員に誰が就任するかが第一の注目点で、ユーザ側としては、権利者ゴリゴリの方々に入られても大変困るわけです。
資料1の名簿を確認しますと、分科会長に野村先生、副分科会長に中山先生が就任なされたということは、その点から言っても安心でした(が、この段階で中山先生の法制小委主査の芽がなくなったという懸念材料が)。
次に、法制小委の名簿をチェック。お!何だかシェイプアップされた感じが。
抜けた委員:石井紫郎(東大名誉教授)、加藤さゆり(全国地域婦人団体連絡協議会事務局長)、小泉直樹(慶大教授)、里中満智子(漫画家)、中村伊知哉(スタンフォード日本センター研究所長)、浜野保樹(東大教授)、前田哲男(弁護士)、山地克郎(SOFTIC専務理事)、山本隆司(弁護士)
新加入委員:青山善充(明大教授)、道垣内正人(早大教授)

法学者以外の有識者を全部落として(加藤委員、里中委員、浜野委員、山地委員)、権利者寄り・ユーザー寄りの弁護士をひとりづつ外して(前田委員、山本委員)、残りは石井委員、小泉委員、中村委員を青山委員・道垣内委員にチェンジ?
この機を狙って米著作権法に詳しい山本委員と小泉委員を外したとか??ううむ。
あ、残留は、大渕哲也(東大教授)、潮見佳男(京大教授)、末吉互(弁護士)、茶園茂樹(阪大教授)、土肥一史(一橋大教授)、苗村憲司(情報セキュリティ大学院大学教授)、中山信弘(東大教授)、松田政行(弁護士、青学大教授)、村上政博(一橋大教授)、森田宏樹(東大教授)です。このほか東京地裁の判事が別枠で1名いて、計13名です。

次。
いよいよ今回から始まる私的録音録画補償金制度の抜本的見直しですが、それを扱うのが新設の「私的録音録画小委員会」です。委員は、権利者側が6名(NHK、映画製作者、音楽著作者、実演家、レコード会社、民放連)、製造業者側が3名(媒体1、機器2)、ユーザ側が2名(消費者団体、津田大介氏)、法学者7名(大渕、小泉、土肥、苗村、中山、松田、森田)の計18名となっています。
津田氏が入っているのがとても心強いですが、権利者側6名に権利者寄り学者が少なくとも2名(苗村、松田)。やや劣勢といったところでしょうか。主査に誰が付くかが焦点になりそうです。ここで松田委員にでもなったら、結果は火を見るより明らかです。

zfylさんのメモを読むと、三田さんがまたトンデモ発言をしたようですね。
引用させていただきますと、「ご承知のように、フランスの場合、著作権期間が70年である。しかし日本は50年で、すると、日本で外国の作家の本を出す場合も、50年で切れてしまう。フランスその他の諸外国で著作権が生きている作家の本が、50年で日本ではフリーになってしまう。この状況というのは、世界的に見ると非常に恥ずかしい事態ではないか。政府や文化庁は日本で作られた各種著作物がアジアではかなりフリーで使われているということを問題視しているが、実際に日本だけ50年とやっていると、世界から取り残されてしまうという気がする。早急に検討していただきたい」

・・・「野蛮」発言の後は、「非常に恥ずかしい事態」ですか。
もういい加減にしてほしいです。
そして、アジアなんかの海賊版とパブリック・ドメインを同一視。ふざけるなと言いたい。
そのあと、青空文庫のような利用を円滑化するためにも裁定制度の円滑化が必要とか一見ユーザフレンドリーなことを言っていますが、これは単に保護期間延長の方便でしかありません。

どこかでこういう構図を見たような気が。
そうです。あの「図書館の今後についての共同声明」(平成17年11月8日)です。
「図書館の今後についての共同声明」(平成17年11月8日)[日本文藝家協会ウェブサイト]
http://www.bungeika.or.jp/200511seimei-toshokan.htm

そこでは3つの要望事項が掲げられていて、最初が「図書館予算の増大」、次が「専門知識をもつ図書館司書の増員」と、図書館の発展を心から願っているような要望が並んでいるのですが、最後に「国家または公的機関による著作者等への補償制度の確立」という、ホンネがドドーンと出てきます。
結局、図書館の発展なんて「取引材料」にしか過ぎないのです。

今回の三田さんのご発言は、このような三田さんのメンタリティどおりのものだったので、ある意味感心しました。というか、呆れました。もう少し視野を広げて文化の発展とか考えたらどうなのよ、と言いたいです。まぁ、書籍団体の親玉よりはマシですが。

次回以降、舞台は2つの小委員会に移され、法制小委ではIPマルチキャストが、私的録音録画小委では私的録音録画補償金制度の見直しが、それぞれ審議されることになると思います。特にIPマルチキャストは知財推進本部マターですから、権利者団体は今度は「抵抗勢力」になるわけで、攻守逆転です。今後の成り行きが期待されるところです。

・・・というか、保護期間延長は審議しないんでしょうかね。
米著作権法に詳しい小泉教授と山本弁護士を体よく追っ払って、法制小委で突破を狙っているんでしょうか。
いずれにせよ、今回の小委員会からも目が離せませんね。

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Comments

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Posted by: cheap t shirt printing | August 03, 2015 at 08:14 AM

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