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文科省、今通常国会での著作権法一部改正断念

そういうウワサは巷で流れていることは耳にしていましたが、やっぱり文科省は今通常国会で著作権法の一部改正法案を提出しないようです。

通常国会予定法案について(文部科学省関係)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/18/01/06022114.htm

せっかく権利制限規定関連の法改正が行われるのかと期待していましたが、残念です・・・。
権利者団体の意向を気にしたのか、はたまた教育基本法案の審議日程を確保するためなのかはわかりませんが、一刻も早い提出が望まれます。(まさか保護期間延長とか私的録音録画補償金制度へのiPod指定とバーターってことはないですよね、文科省さん!)

※この資料は平成18年1月20日付けですが、ネットに掲載されたのは最近のようです。このファイルのURLからみて、約1ヵ月後の2月21日にアップされたみたいですね。

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自民党案の全貌【国会図書館の独法化問題】

昨日のエントリにコメントをお寄せくださった方が、自民党案へのリンクを教えてくださったので、早速読んでみました。
国会事務局等改革に関する提言
http://www.jimin.jp/jimin/gyo/katsudou/h18/180210.pdf

ううむ、これはすごい・・・。
国会図書館、ずたずたです。
調査機能が衆参の委員部に合体させられた挙げ句、現場として独法に「調査室」というものを残すらしい。
あと、子ども図書館と関西館が跡形もありません。昨日ご紹介した自民党の機関紙によれば、「わが党が強力に推進」して設立したはずのこの両施設を廃止ですか。自民党のご都合主義、すごすぎです。

報道によれば、扇千景参院議長は、この案の提出を大歓迎なされたとのことで、5年前に出されるべきだったなどとおっしゃったらしいですが、5年前に扇議長の友党であった自民党が、国会図書館の拡大化を党として推進していたことをお忘れのようです。

人の記憶って、本当にはかないものなんですね。
文献(資料)による裏付けの重要さがわかるような気がします。とすると、出版物を永久保存する意義というものも重要になるわけですが、まさか都立のように「永久保存しなくていい」ってことにはならないですよね?

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自民党は一貫性がない?【国会図書館法人化】

「国会図書館の改革 進化続ける国会図書館(クローズアップ あなたの生活こうなります)」自民党ホームページより
http://www.jimin.jp/jimin/closeup/2074/closeup.html

この記事は党機関紙の『自由民主』の2002年11月26日号に掲載されたものらしいのですが、今と言っていることが全然違うのでビックリれす。

確か、国家公務員の定員が減り続けているのに国会図書館だけは定員が増え続けているので定員削減を図るとかいうのが今の自民党の提案の方向性だったような気がしますが、このときにはですね・・・

「二十一世紀の高度情報化社会に対応して、国立国会図書館が進化を続けています。わが党が推進した法律の改正に基づいて関西館がオープン、それを機にインターネット上のサービスを拡充。東京本館と関西館、全面開館した国際子ども図書館が一体となって、一層国民に奉仕していく体制が整いました。」

「わが党が推進した法律の改正に基づいて関西館がオープン、それを機にインターネット上のサービスを拡充」ですって・・・おい、産經新聞!アンタは苟も天下の与党たる自民党さまの方針で行われてきた施策を、こともあろうに「副業」などとのたまうとは、何様のおつもりか?

「これからの国会図書館のサービスは東京・永田町にある東京本館、京都府精華町の関西館、そして国際子ども図書館(東京・上野公園)、の三施設が拠点となります。各館が、それぞれの特色を生かし、一体となって便利で、かつ質の高いサービス提供を目指していくことになります。」
なのに、今の自民党さんの方針では、子ども図書館や関西館はなくなってしまうような感じです。

この記事を読む限り、2002年当時の自民党の方針は、施設やサービスを拡大することで「国会図書館の改革」を進める、と言うものだったはずですが、それがなぜ今、施設やサービスを縮小する方向になってしまうのでしょうか。自民党には政策の一貫性というものは無いのでしょうか。

独法化によって、「進化続け」ていたはずの国会図書館の進化が逆方向にならないことを、図書館界の一人として切に望むところであります。あと、自民党も賛成したはずの「文字・活字文化振興法」の精神はいずこへ?

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464.jpの経営者、ついに逮捕!

以前にご紹介しましたあの「464.jp」の経営者、逮捕されたとのことです。

(紙面)
「漫画 無断でHPに 「こち亀」など 公開容疑 3人逮捕」朝日2006.2.14夕刊19面
「「こち亀」「スラムダンク」・・・・ 漫画喫茶 9作品をネット無断掲載」読売2006.2.14夕刊23面
「「こち亀」「めぞん一刻」 無断でネット公開 HP管理者ら逮捕」毎日2006.2.14夕刊9面
「人気漫画ネット配信 大田の喫茶店 著作権侵害、3人逮捕」東京2006.2.14夕刊12面
「「スラムダンク」「GTO」「こち亀」・・・ 人気漫画を無断配信 容疑者逮捕 1300作品か」日経2006.2.14夕刊19面

(ネット)
「人気漫画を無断でHPに、ネット喫茶経営の男ら逮捕」asahi.com2006.2.14
※ スキャニングに使われた漫画の様子がわかる写真はこれ
「人気漫画をネットに無断掲載、漫画喫茶経営者ら初摘発」Yomiuri Online2006.2.14, 14:19

「著作権法違反:「こち亀」「めぞん一刻」など、無断でネット公開 HP管理者ら逮捕」Mainichi Interactive2006.2.14夕刊
「ネットで漫画を無断配信、マンガ喫茶経営者ら逮捕 全国初摘発」Sankei Web2006.2.14, 12:49
「人気漫画ネット配信 著作権侵害、3人逮捕」Chunichi WEB press2006.2.14

いつかは捕まる、そうは思っていましたが、いやぁついにタイーホですか。
何で福岡県警なんかいな、と思ったら、2005年10月に福岡県警甘木署のサイバーパトロールがこのサイトを発見したからのようです。で、あの「21世紀のコミック作家の著作権を考える会」が12月に告訴(読売による。東京などでは1月に著者9人と出版社3社が告訴、となっています)。1月に甘木署が家宅捜索。1月に押収したそうです(読売による。東京などでは2月14日に家宅捜索、となっています??)・・・ここまで書いていて、事実関係の記述が読売と他紙で若干異なっていることに気付きましたよ!

読売:甘木署捜査員が464.jp発見(昨年10月)/「21世紀・・・」が提訴(昨年12月)/県警が漫画喫茶と運営会社を家宅捜索(今年1月)
朝日など:集英社などが漫画掲載中止を要請・464側無視(昨年9月)/甘木署捜査員が発見(昨年10月)/出版社と作者が県警に告訴(今年1月)/県警が関係先を捜索(今年1月25日)/逮捕・県警家宅捜索(今年2月14日)
読売だと甘木署捜査員が先に見つけたような印象ですし、他紙だと集英社などが先に見つけていたような感じですね。また、訴えた人が、「21世紀・・・」なのか、作家9人+出版社3社なのか、また、その時期も異なります。

読売は「21世紀・・・」が情報源、他紙が「コンピュータソフトウェア著作権協会」が情報源のようなので、その差が現れたのでしょうか??

あと、気になるのが、1月25日の時点で県警が漫画喫茶等を捜索してPCや漫画を押収したってところです。それなのにまた家宅捜索に入るというのは、一体・・・??

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国会図書館、独法化か!?

前から行方が注目されていた国会図書館の行く末ですが、ついにその運命が決したようですね。
「国会図書館、独法化へ 自民行革本部、国会改革の目玉に」Sankei Web(2/2)
http://www.sankei.co.jp/news/060202/sei028.htm

また常連(?)コメンテーターの方々が色々と書き込みになられそうなネタですが(爆)
自民党の行革本部が2/9の本部会議で国会図書館の独法化を決定する方針なんだそうです。
やっぱりな〜。
1/1の拙稿で指摘したとおりですよ、まったく。
ここでは、

これにひきかえ国会図書館は、やれ子ども図書館だとか、やれ関西館だとかと、無自覚な膨張を繰り返しているだけ(これって戦前の「国防方針なき」陸海軍と同じでは・・・)としか思えないので、こういう守りの局面になると、戦前の陸海軍と同じで何も対応できないような感じがするのは私だけ??

なんて書いてしまいましたが、この産経の記事でも、
最近は国会議事堂隣の本館に加え、京都府精華町に「関西館」、東京都台東区に「国際子ども図書館」が相次いで開館した。このほか電子化にも取り組むなど、「副業」の拡大が顕著になっている。

なんて書かれています。「副業」だって・・・。ひどい書き方です。まったく。
とはいえ、最近の拡大方針が裏目に出たことは間違いなさそう。やっぱり目立ちますよね。このご時世に増員を繰り返してきたんですから。開館日や開館時間を延長したことで人員を増やしたんですから、その辺りの工夫が求められるのでは。公共図書館では、やむを得ず正職員を減らして臨時職員を増やしたりしてますが、国会図書館もそうなるんでしょうか。

12月24日の行革本部会議では衆参の改革のみが議題になったので、国会図書館の方々は安心していたんでしょうが、国会図書館は「改革」どころか「独法化」ですから、いやはや、どうなるんでしょうか。まさか事前の情報収集をやっていないはずはないでしょうから、「寝耳に水」ってことはないんでしょうが、もしそうだったら組織としてヤバすぎです(爆)

今後の展開が気になるところです。
何と言っても、公共図書館を始め、他の図書館界にも波及するでしょうから・・・

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