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お久しぶりです・・・

いやぁ、もう気付いたら6月も末・・・
約1ヶ月前に投稿して以来、ずっとサボってました。すみません・・・。
ちょっと本業の方がバタバタしてまして、ブログを書く時間が取れなかったもんですから・・・。

今回からようやく再開できそうです。
今後ともよろしくお願いいたしま~す!!

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米で図書館関係著作権規定見直しの動きが!

アメリカで現在、図書館に係る米国著作権法の規定の見直しの動きがあるようです。
すでにカレントアウェアネスEでも報じられているので「いまさら・・・」という感じもしますが、メモ代わりとしてちょっと取り上げてみます。

2005年4月14日・15日にかけて、「第108条検討グループ」っていう委員会の初会合が米連邦議会図書館で開かれたとのことです。
この検討グループでは、デジタル化・ネットワーク化が進展した現在において図書館等に係る著作権法の規定がどうあるべきか、特に「ボーン・デジタル」といわれる著作物の図書館等における取扱いをどうするかを検討するようです。

この委員会は隔月に1日半かけて開催され、次回は6月9日に開催されるとのことです(・・・って、もう開催されているんですけど)。そして、2006年の半ばあたりに議会図書館長に報告書を提出することを予定しています。そして、この会合だけでなく、一般公衆やマスコミ向けに討論会を開催するそうです。

なお、委員は、Laura Gasaway(ノースカロライナ州立大教授・法律図書館長)、Richard Rudick(ジョン・ウィリー&ソン事務所副代表)の2人を共同座長とし、タイム社、ウォルト・ディズニー社、ビジネスソフトウェアアライアンス、米国大学出版協会、ペンギン社、ホートン・ミフリン社、ユニバーサル社、ウォルフ&ゴディン事務所(コンテンツ業界を顧客とする弁護士事務所)といった権利者側委員、コーネル大図書館、JSTOR(学術雑誌アーカイブ団体)、国立医学図書館、コロンビア大学図書館長、アメリカ図書館協会、ジョージタウン大法律図書館長といった利用者側委員、メロン財団、J.ポール・ゲティ信託会社といった投資会社関係委員とコロンビア大学法科大学院教授という構成です。

委員の配分としては、以前の文化審議会著作権分科会にあった「図書館WG」とよく似たものかもしれません。図書館側委員がほとんど法学者や弁護士であるというところが大きく違いますが・・・。

図書館関係の著作権制度の検討は日本の方が先行していますが、日本では、デジタル媒体などの利用という最先端分野がまったく視野にないようですね・・・。

あ、日本の法制問題小委員会の議事録を読んで色々と言いたいこともあったのですが、時間切れのため、ここまで。

Source:
Section 108 Study Group Convences to Discuss Exceptions to Copyright Law for Libraries and Archives, News from the Library of Congress, May 13,2005.

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 「孤立した著作物」(orphan works)の著作権法上の取扱いの検討の動向

 米著作権局では、2005年2月から、「孤立した著作物(orphan works)」の著作権法上の取扱いについての検討を開始し、2ヶ月にわたってパブリックコメントを募集していました。

 以前、アメリカ著作権法では、著作物の保護の要件として、議会図書館への著作権登録手続及び著作権表示(いわゆる「マルC」ってやつです)を要求していました。ところが、1989年にアメリカがベルヌ条約に加入したため、このような方式を登録の要件とすることができなくなりました。

 したがって、現在では、登録及び著作権表示に一定の効果は与えているものの、必ずしも登録をする必要がなくなったわけで、著作権保護を受ける側にとっては朗報となるものの、著作物の利用者にとっては現在の著作権者の所在をつかめなくなることから、必ずしも歓迎される話ではありませんでした。

 「孤立した著作物」とは、何かの理由によって著作権者の所在がわからなくなった著作物のことをいいます。これらの著作物は、いくら利用者の側で適切に許諾を得ようとしても、許諾を得る相手方と連絡が取れないわけですから、違法を承知で著作物を利用するか、利用を断念するかのいずれかになってしまうわけです。

 日本などのベルヌ条約にもともと加盟していた国では以前から起こり得た問題でしたが、このようなわけで、アメリカでは最近ようやく起こってきた問題なのです。とくに、歴史的な資料をデジタル化しようとするプロジェクトに支障が生じていると言われています。

 このようなわけで、アメリカではようやくこの「孤立した著作物」問題を検討しようということとなったわけです。それで、先ほど紹介しました2ヶ月のパブコメ(ウェブ上で公開されています)を経て、さらに寄せられたパブコメについての意見募集も行われました。

 それで、これらの意見等を踏まえ、このたび、「孤立した著作物」の取扱いに関する円卓会議が以下のとおり開催されることになりました。
・ワシントンDC 7/26・27
・バークレイ 8/2
 
 この会議の詳細は連邦公報(Federal Register)に近日掲載されるとのことで、また、会議の内容はウェブに掲載されるとのことです。

 日本ではすでに「著作権者不明等の場合の裁定」(著76(1))という規定があり、先日にはこの手続がかなり簡便になりましたが、アメリカではようやく検討が開始された段階にあるようです。

Source:
COPYRIGHT OFFICE ANNOUNCES PUBLIC ROUNDTABLE DISCUSSIONS ON ORPHAN WORKS, U.S.Copyright Office NewsNet, June 23, 2005,Issue 262

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