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4/6衆議院文部科学委員会

4/6に開かれた衆議院文部科学委員会で、「エンタメ議連」でおなじみの民主党の川内博史議員が著作権関係のご質問をなされました。

以下ではその要点を書きます。(内容の正確性は一切保証しませんので・・・)
下では触れていませんが、中野清議員(自民)も「そうだそうだ!」と、「援軍」(川内議員による)になっていました。午後1時の休憩直前の15分あまりの質疑ですので、お時間のある方は一度ごらんください。

川内博史議員の質疑(衆議院インターネット審議中継より)

(音楽レコード還流防止措置の運用状況について)
川内議員:運用状況如何。
加茂川文化庁次長:国内からの申請は8件、国外からの申請はゼロ件と承知している。
川内議員:税関の方は?
青山財務相官房審議官:8件受理した。そのうち1件はCDとカセットである。差止め申立て者は国内の権利者。税関としては申立てがあったらきちんと対応できる体制になっている。今後とも文化庁と相談しつつ行ってまいりたい。

(貸与権実施に係る交渉について)
川内議員:貸与権の実施に係る交渉が難航していると聞いている。現状と今後の見通し如何。
加茂川次長:当事者間での交渉に結論が出ていないと聞いている。速やかに進むよう支援してまいりたい。

(JASRACの権利行使のあり方について)
川内議員:JASRACの権利行使がジャス喫茶やライブハウスからの音楽文化の発信を阻害する方法でなされているようだ。ジャズ喫茶等で音楽が使われていることをJASRACが知ると、そこに潜入捜査員をもぐりこませる。CIAのようなことを1~2年続け、その後ドカーンと10年分、500万円分の請求書が出される。「払えません・・・」と言うと放っとかれて次は600万。最後は裁判所ですが、裁判所では権利者として正当な権利行使をしているJASRACが勝ちますが・・・。
こういうJASRACのやり方は「文化の発展」(著作権法1条)を潰すようなものではないか。法の趣旨にもとるのではないか。
JASRACのこのような巨額の請求のあり方についての見解をお聞かせねがいたい。
加茂川次長:使用料の額、徴収方法については、十分丁寧に説明をしたうえで、相当な方法で行われるべきものと考える。
川内議員:JASRACに泣かされている人は多い。
著作権等管理事業法によれば、ジャズ喫茶等で利用者団体を作ればJASRACと交渉できる、とある。そこでこの利用者団体の設立に動いているが、JASRACに「利用者団体を作りたいから、JASRACで把握している店舗名を教えてください」と言っても「教えられない」と言われた。
JASRACは団体交渉より各個撃破がよいということなんだろうが、日本の音楽文化の発展にとってはJASRACのこのような態度はよくないと思う。JASRACが把握している店舗情報は使用料を徴収するために把握しているのだし、我々もJASRACに使用料を支払うために情報収集をしているのだから、目的は一致しているはず。個人情報保護法にも抵触しないと思う。建設的に音楽文化を発展させるため、利用者団体を作りたいと思う。
JASRACは当事者と使用料規程を締結しているというが、ジャズ喫茶やライブハウスの団体にはまったく話がない。喫茶店が年間6000円なのにジャズ喫茶などは月4万円もとられるが、この額はジャズ喫茶やライブハウスの人じゃなく喫茶店のオヤジが決めているものだ。
加茂川次長:協会も色々な努力をしている。文化庁としても、紛争を生じないように申し述べている。今回の陳情をきっかけとして、JASRACの方でも今年4月から「ヘルプデスク」を設け、広報担当を置くなど形だけは整えている。
川内議員:この場ではおっしゃりにくいとは思うが、くしくも「形だけは」とおっしゃった。
JASRACには泣かされている実態があることをご存知でしょう。ダンス団体と今JASRACは交渉しているが、ジャズ喫茶やライブハウスの交渉もお手伝いしたい。
文化庁としても、個別のことにはお答えにくいだろうが、「できるかぎり協力したい」くらいは色つけてくださいよ。
加茂川次長:JASRACは著作権者の立場から本来の責務を実行しており、円滑な徴収を実現する上でできる限りの協力をしたい。

(障害者関係著作権法改正の状況)
川内議員:厚労省から要望が出ている事項について、どのように取り組まれているのか。
加茂川次長:法制小委で検討中。先日の会議でも説明いただき、意見交換した。この検討の結果をお待ちいただきたい。

【2005.4.18追記】衆議院ウェブサイトに以上の質疑を収録した議事録がアップされていました。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/009616220050406008.htm

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■ありがとう!!(正々堂々blog) より以下引用 JASRAC(日本音楽著作権協会)について、与野党問わず、彼らの行動には問題があると思っている議員が大半だと、質疑を通じて分かったことです。 えーと庶民の一般感覚からしてJASRAC問題は異様な感が否めません... [Read More]

Tracked on April 08, 2005 at 07:36 PM

» 4/6の衆・文科委員会議事録がアップ [Library ]
4/8に「4/6衆議院文部科学委員会」という記事を書き込み、川内博史議員の質疑を [Read More]

Tracked on April 18, 2005 at 02:10 PM

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